はじめに:米粉って日本だけのものだと思っていませんか?
米粉と聞くと「和菓子」や「グルテンフリーのパンケーキ」など、日本特有の食材と思われがちですが、実は世界各国で使われている奥深い食材です。今回は、日本・タイ・イタリアの3カ国を中心に、それぞれの米粉カルチャーを比較してみましょう!
【日本】繊細な“製菓文化”と相性抜群の米粉

日本の米粉は、うるち米やもち米を製粉したもので、粒子の細かさや用途によって種類が分かれています。
- 製菓用:ふんわり、しっとりとしたケーキやクッキーに最適
- 調理用:天ぷらやお好み焼きに使われる
- パン用ミックス:ふくらみやすさを加味したブレンド
米粉の特徴である「軽さ」や「もちもち感」が、和洋スイーツの両方にぴったり。近年ではアレルギー対応食としても注目されています。
【タイ】パンケーキも麺も!タピオカ粉との合わせ技が光る

タイでは米粉はとてもポピュラーな存在。特に麺料理とスイーツで大活躍です。
- 麺:センレック(中細)やセンミー(極細)などのライスヌードルが定番
- スイーツ:ココナッツミルクと合わせた「カノム・クロック」や「バナナケーキ」など
また、タイの米粉はタピオカ粉とミックスされることも多く、もちもちした独特の食感が生まれます。屋台で手軽に楽しめるのもポイント!
【イタリア】米粉で作る“グルテンフリーパスタ”の奥深さ

イタリアでは、小麦アレルギーやグルテンフリー志向の高まりにより、米粉を使ったパスタやパンが普及しています。
- 米粉パスタ:スパゲッティやペンネなど、通常のパスタと遜色ない味わい
- 焼き菓子:アーモンドやチョコレートと合わせたグルテンフリースイーツ
また、ポレンタ(トウモロコシ粉)と米粉を組み合わせた伝統料理も存在し、素朴ながら滋味深い味わいが魅力です。
番外編:インド・中国・韓国でも米粉は大活躍!

他のアジア圏でも米粉は欠かせない存在です。
- インド:ドーサ(米粉と豆の発酵クレープ)
- 中国:ライスクレープ「腸粉」やライスヌードル
- 韓国:もち菓子やホットク(米粉入りのスイーツ)
それぞれの国の文化や食材との掛け合わせで、米粉の使い方がユニークに進化しています。
おわりに:世界を旅するように、米粉を味わう
日本の米粉も、タイの米粉も、イタリアの米粉も、それぞれの風土や文化の中で育まれてきました。身近な素材も、国が変われば全く違う個性を持つことがわかります。
次のお菓子作りや料理には、ぜひ“世界の米粉カルチャー”を参考にしてみてくださいね!