【米粉の製造過程】米粉はどうやって作られているのか?原料から粉末までの秘密

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【はじめに】

米粉って、普段使っているけれど、「どうやって作られているのか?」と考えたことはありますか?米粉は、ただの「米」を粉にしたものではなく、製造過程にはさまざまな工夫技術が隠れています。今回は、米粉の製造工程を詳しく解説し、その魅力や意外な事実をお届けします!


【1. 米粉の原料—使用される「米」の種類とは】

米粉の原料となる米は、大きく分けて**「うるち米」「もち米」**です。どちらの米を使うかによって、米粉の特徴が異なります。

  • うるち米:一般的に使われる米粉で、製菓や料理に適しています。
  • もち米:もちもち感を求めるお菓子やパンに適しています。

うるち米が主に使われる理由は、価格が手頃で製造工程が安定しているから。もち米を使った米粉は、粘り気が強いので、特にお餅や大福に使われます。

普段私たちが炊いて食べる“ご飯”(白米)の多くは【うるち米】です。一方、【もち米】は“お餅”や“赤飯”など、粘り気を活かした料理・お菓子づくり用に特化したお米。以下のような違いがあります。

うるち米もち米
主な用途毎日の食卓の白ご飯、寿司、おにぎりなど餅、赤飯、おこわ、和菓子(大福など)
デンプン構成アミロース+アミロペクチン(アミロース約15〜20%)ほぼアミロペクチン(アミロースほぼ0%)
粘り・食感ほどよい粘りと“ふっくら感”強い粘り&もちもち感
炊飯の仕方通常の水加減(ご飯用)水をやや少なめにして炊く、蒸して使うことも多い
見た目粒がしっかり立つ粒がくっつきやすく、白く濁った見た目


【2. 精米と製粉—米から粉への変化】

米粉は、精米された米を使って作りますが、その過程は次のステップで行われます:

  • 精米:まず、米を精米して白米にします。精米度や粒の大きさは、米粉の質に影響します。
  • 粉砕:次に、精米した米を粉砕します。米粉を作るためには、特別な粉砕機が使われ、ここで米粒を粉末にします。この段階で、米粉の細かさや粒子の均等さが決まります。

さらに、製粉する際の水分調整が重要で、乾燥させながら粉にすることで、保存性が向上します。


【3. 仕上げ—ふるいと乾燥で完成】

米粉が細かく粉砕された後、次に行うのはふるい作業です。ふるいにかけることで、均等に細かい粉に仕上げることができます。この工程で、粒子が均一になるため、お菓子や料理に使った際に滑らかな仕上がりになります。

最後に、粉末に含まれる余分な水分を乾燥させることで、長期間保存できるようになります。


【4. 米粉の種類—製造方法で変わる米粉の使い道】

製造方法や工程に応じて、米粉は2つのタイプに分けられます:

  • 製菓用米粉:通常、製菓用に使われる米粉はより細かくきめ細かい質感に仕上げられます。
  • 家庭用米粉:家庭で使う米粉は少し粒感が残ることが多く、料理に適しています。

【まとめ】

米粉は、ただの「粉」ではなく、精米から粉砕、乾燥といった多くの工程を経て作られています。米粉を使ったお菓子や料理が美味しく仕上がるのは、この製造過程に秘密があるからです。今度米粉を使うときは、その背景にも思いを馳せてみてくださいね!

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